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水中ポンプの仕組み 家庭用や業務用とその選び方

2024.08.21(Wed)

スタッフブログ

水中ポンプの仕組み 家庭用や業務用とその選び方

目次

  1. 水中ポンプとは?
  2. 水中ポンプの構造と吸い上げの仕組み
  3. 水中ポンプを使用する場面にはどんなものがあるか?
  4. 家庭で使用する小型水中ポンプ
  5. 工事現場や農業・漁業などで使用する業務用の大型水中ポンプ
  6. 底水用水中ポンプ
  7. ポイントは用途にあった選び方!
  8. 吸い上げる液体はどんなものか
  9. 水中ポンプの能力(揚程と吐出量)
  10. 周波数や電圧は適切か
  11. 水中ポンプに起きやすいトラブル
  12. 始動しない、始動してもすぐ停止する
  13. しばらく運転するが、そのうち停止してしまう
  14. 揚水していない、または揚水不足
  15. 振動・騒音
  16. 水中ポンプの点検
  17. 日常点検
  18. 定期点検
  19. 運転休止時には
  20. まとめ

水中ポンプとは?

水中ポンプとは、ポンプ本体を水中に入れて水や他の液体を別の場所に移送、排水するポンプです。

家庭用だけでなく、業務用として工事現場を始め、浄化槽の排水、建築設備排水、雨水湧水排水、園芸や農地の排水や換水など幅広く使用されているため、使用するシチュエーションや扱う液体の種類に合わせたポンプの選定を行うことが重要です。

この記事では、適切な水中ポンプの選定やトラブル時の対応のため、ポンプの仕組みや家庭用、業務用の違いなどをわかりやすく解説します。お役に立てていただければ幸いです。

水中ポンプの構造と吸い上げの仕組み

ここでは一般的なポンプについて説明します。(違う仕組みで動作するポンプもありますので、全ての仕様に該当するわけではありません)

水中ポンプは「吸込」「排出」「動力部分」で構成されており、ポンプを稼働させると羽根車が回転し水が吸い上げられます。回転する水流が生み出す遠心力にモータなどの稼働が加わり液体を運び排出します。これが水中ポンプの基本的な仕組みです。

水中ポンプを使用する場面にはどんなものがあるか?

水中ポンプは家庭や工事現場、農業、排水処理施設など様々な場面で役立てられています。

家庭で使用する小型水中ポンプ

家庭で使用する水中ポンプは、濁りや異物がない水(清水)の使用を前提として作られているものが多く、お風呂の水の再利用、池の水の汲み上げ、洗車、畑の水やりなどに使われます。

工事現場や農業・漁業などで使用する業務用の大型水中ポンプ

工事現場などでは土砂や石、小さいゴミなど異物が混ざった水にも対応できる水中ポンプが使用されます。大量の水を短時間で移送できるよう出力やポンプ容量も大きく、耐久性に優れています。

他にも、農業用水の引込・排水、雨水の排水、養殖場などの漁業用など濁った水に使える水中ポンプもあります。工事現場で使用するものほど大きくなく汎用性に優れているため、様々な産業で活躍するポンプです。

工事現場用と農業などの汚水用を分ける明確な基準はありませんので、出力や流入口などを確認し用途に合ったタイプを選びます。

底水用水中ポンプ

底水用水中ポンプは、水位が低い場所でも水の汲み揚げが可能です。

通常の水中ポンプは水位が低くなると自動で電源がオフになるフロートや土台が付いているものも多いですが、底水用には土台がなく電動機部分が気中に合っても動作するため、水位がポンプの底より数ミリあれば水を吸い上げます。土木現場や水槽の残水処理に使われることが多いです。

ポイントは用途にあった選び方!

水中ポンプ選定の際には、取り扱う流体の種類・全揚程・吐出量・使用箇所の周波数や電圧が適切か、自動型か非自動型か、などを確認して選ぶことが重要です。

吸い上げる液体はどんなものか

【清水】
濁りがなく固形物を含まないきれいな水で、水道水、濁りのない川や池の水、お風呂の水、地下室排水などがこれにあたります。清水であっても高温の水はポンプなどが変形する原因にもなりますので、その場合は高温に適したポンプを選定してください。

【汚水(浄化槽処理水程度)】
大きな固形物を含まない汚水で、雨水、湧水、油の浮いた水、浄化槽で処理された水などがこれにあたります。

【雑排水】
多少の固形物を含んだ水で、台所やビル・デパート、学校、レストラン、ホテルなどにおける厨房排水などがこれにあたります。雨水や浄化槽、受水槽などでもこちらのポンプを選定されることもあります。

【固形汚物水】
ぼろきれ、生理用品、生し尿、ビニール袋など大きな固形物を含む汚水で、ビルの汚物槽排水、下水処理、養鶏養豚場の汚水などがあります。

【土木工事水】
土砂や砂利、コンクリート破片などを含む水で、土木や建築工事現場、トンネル、河川取水、農業のかんがい用などがこれにあたります。異物を小さく砕いてから吸い上げるポンプや、そのまま吸い上げられるポンプ等があります。

水中ポンプの能力(揚程と吐出量)

水中ポンプの能力は
・全揚程
・吐出量
の2つの値の関係で表します。

揚程とはポンプが水を汲み揚げる能力のことを表し、単位はメートルです。
ポンプが実際に水を吸い上げる高さを「実揚程」、理論的に達成できる最大の高さを「全揚程」といい、全揚程には高さではわからない圧力や摩擦損失が含まれた数字になります。

吐出量とは1分間に汲み上げられる液体の量を意味し、全揚程が高くなるほど吐出量は減り、揚程が低くなれば吐出量は多くなります。

水中ポンプ選定の際には、揚程に余裕を取りすぎないようにご注意下さい。
設備に対して、余裕のありすぎるポンプを選定すると、次のような問題が起こります。

1、 ポンプの価格が高くなる
2、 ポンプ効率の悪いところで運転するので不経済
3、 吐出量が多くなり、過負荷になることがある
4、 液中の異物を吸い込みやすい
5、 ポンプ内部の摩耗が早い

周波数や電圧は適切か

使用地域や各家庭で電源の周波数(西日本60Hz、東日本50Hz)や電圧、電源のタイプ(単相、三相)が異なるため、使用箇所に合うものを選定する必要があります。

水中ポンプに起きやすいトラブル

水中ポンプの中でも、汚水ポンプは比較的トラブルが起きやすいです。主なトラブルの種類と対応方法を説明します。

始動しない、始動してもすぐ停止する

漏電が原因のことや、フロートに障害物が当たっている場合、もしくはポンプが異物を噛んでいることが多いです。制御盤や保護装置の確認、異物の除去が必要です。

しばらく運転するが、そのうち停止してしまう

自動運転の場合、露出運転が長い、あるいは液温が高いことなどが理由です。停止水位を上げる、液温を調整するなどで対応します。

揚水していない、または揚水不足

逆回転していることが主な原因です。(モータが運転されていることが前提)
正回転している場合は、必要な水位が確保されていない、設備揚程が高すぎる、吐出し配管の詰まり、ポンプ内の空気だまりなどが考えられます。

振動・騒音

回転方向をチェックし、正回転であれば振動や騒音の発生箇所を確認します。ポンプ部であれば異物や内部摩耗が考えられます。基礎や配管からの異音であればウォータハンマ―現象や共振が原因のこともあります。

水中ポンプの点検

ポンプの使用に際し機能の劣化に気づかないまま放置しておくと、様々なトラブルにつながり、思わぬ二次損害を引き起こすこともあります。点検により重大な故障になる前に対処できることで、長年にわたり良い運転状態を維持でき、保守管理のコストも結果的に抑えられることにつながります。

日常点検

ポンプ揚程、電圧、電流、振動、騒音について点検し、少しでも異常があれば早期に処置することが大切です。そのために、運転日誌を付けることをお勧めします。

定期点検

【1ヶ月に1回】
ケーブルを含めたモータの絶縁抵抗値の測定

【1年に1回】
オイルの交換
1年に1回程度、ポンプを地上に引き上げオイル交換すると、メカニカルシールの耐用年数が長くなります。

【オーバーホール】
3~5年に1回、ポンプを全分解し、清掃整備することにより、長期間にわたって安心して使用していただけます。

運転休止時には

【水中に設置したまま長期間運転を休止する場合】
1ヵ月に1回程度ポンプを運転して摺動部の錆付防止を図って下さい。モータの絶縁抵抗値も定期的に測定することをお勧めします。

【陸上に引上げ保管する場合】
ポンプストレーナ、及び外周を清掃し乾燥した場所に保管してください。中には水封式のモータを使用しているポンプもあるので、再据付の前に必ず封水を確認し、不足の場合は清水を補給して下さい。

まとめ

水中ポンプは、家庭用、業務用(工事、農業、漁業、水害対策)など、あらゆる分野で使われる製品のため、その機能や大きさは様々です。

シチュエーションに合った適切なポンプを選定することは、その後のポンプの能力や寿命などを大きく左右すると同時に、使い分けを誤ると故障や思わぬ事故につながることにもなります。

弊社では、荏原製作所製の水中ポンプをはじめ、主力ポンプメーカー製品の取り扱い、及びポンプの選定と設置、周辺の配管工事に至るまで対応いたします。ポンプのトラブルや選定でお悩みの場合はぜひご相談ください。速やかに対応させて頂きます。
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